・第3章 長い夏休み~海辺のカモメ歌~・

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……夜咲だった。 「どうした…?」 「ちょっといい……」 「あぁ…いいけど」 「…車の中では……ごめんなさい…」 なぜか突然謝られた。 「別に気にしてないぞ」 「でも……」 「それじゃ、今度オススメの本を教えてくれよ」 「……うん」 その時の夜咲の表情はいつもの怯えた感じとは違って見えた。 「何、どうしたの?」 小牧がそう言ってこっちに近づいてきた。それから少し3人で話していた。 「凪沙、喉乾いたし~海の家でジュース買ってこようか」 「……うん」 「汐月くんは何か飲む?」 「大丈夫だ」
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