・第3章 長い夏休み~海辺のカモメ歌~・

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「じゃあ行ってくるね」 そんな感じで2人は歩いて行った。 ふと隣のパラソルに人がいる事に気づいた。 【女の子1人…?】 その子はどこかを見ていた。 その先には男女が遊んでいた。 その2人を見るその子の目はどこか寂しそうだった。 【あの男の彼女か……?】 そう思いながらいると――― 「あの……」 その女の子が話し掛けてきた。 「はい…?」 「用事ができたので、あそこの2人が戻ってきたら伝えてくれませんか?」 「あぁ、いいけど…」 「ありがとう…」 女の子はそう言って歩いて行ってしまった。 【……何か、頼まれちゃったなぁ~…】 そう思いながら寝ころび顔にタオルを被せた。 そして、そのまま瞼を閉じた。
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