10人が本棚に入れています
本棚に追加
……あれからどれぐらいだろうか…。
人の気配で目を覚ました。
「……あれ?由亜が居ない」
そんな男の声が聞こえた。
【由亜って…さっきの子かな……】
「体調でも悪かったのかな…」
【心配してるようだな…】
「由亜って子ならさっき用事があるって言ってどこかに行ったぞ」
そう言ったがタオルは取らなかった。
「そっか…わざわざ教えてくれてありがとう」
【何だ…この声どこかで聞き覚えがあるんだけどなぁ……】
「気にするな。オレは頼まれてたことをしただけだ。それよりさっきの子は君の彼女か?」
「なはは…違うよ」
【違うのか…?じゃあ、あの子はどうして……】
「……そっか」
「そんなことより、キミは遊ばないのか?」
「遊びたい…だけど疲れてるから休んでるんだ」
「それじゃあ、地元の人じゃないんだ」
最初のコメントを投稿しよう!