・第3章 長い夏休み~海辺のカモメ歌~・

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「泊まり?この辺りホテルなんてないよ」 「喫茶店のマスターに別荘を天草が借りてくれたんだ」 「あの別荘に優儀たちがいるとは思わなかったよ」 そんな久々の再会を感じていた。   ■  ■  ■  ■  ■  ■ ビーチに行くと太陽の日が肌を刺すようだ。 私にしては相当の背伸びした水着を着てユウくんがいるパラソルへ……。 「準備、任せてごめんね」 悠子はそう言って2人に声をかける。 「別に気にするな。男の仕事だしさ」 そう言った天草くんの目線が逸れていくのがわかった。 【……恥ずかしい……】 そう思うと自然にパラソルの下にいき、Tシャツを着てしまった。 ――――――。 ――――。 ――。 私は悠子と2人で海で遊んでいた。 でも、さっきからユウくんが気になる…。 「凪沙…?」
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