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「……何?」
「気になるなら行ってきていいよ」
「……別に気になってないよ…」
「…嘘つかないで、ほら!」
私はそう言われてユウくんの所へ……。
パラソルの下ではユウくんが顔にタオルを被って寝ていた。
【……起きてるかな……】
「ねぇ……」
私は頑張って声を出した。
するとタオルだけ取って顔がこっちに向いた。
「どうした…?」
「ちょっといい……」
「あぁ…いいけど」
ユウくんはすんなりいいと言ってくれた。
「…車の中では…ごめんなさい…」
そんなユウくんの優しさのおかげで少しだけまた素直になれた。
「別に気にしてないぞ」
「でも……」
「それじゃ、今度オススメの本を教えてくれよ」
ユウくんは笑顔だった。
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