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目を反らすと琴江ちゃんの潤んだ唇と控えめな胸を覆った水着が見えた。
「……先輩?」
「何、琴江ちゃん?」
「喉が渇いたから、ジュースを買って来ますが…先輩は何かいりますか?」
「う~ん…迷うから一緒に行くよ。…琴江ちゃんはお金持ってるの?」
僕の言葉にビクリとする琴江ちゃん……。
「まさか…あまり持ってない?」
「……はい」
と、琴江ちゃんは顔を赤くしてショボーンとした。
「後輩が先輩に奢ろうとかはしないでよな、琴江ちゃん」
「ごめんなさい」
「いいよ。じゃあ、財布を取ってくるからここで待っといて」
「……はい。すいません、先輩」
「だからいいよ。んじゃ、すぐ戻ってくるよ」
そして僕は琴江ちゃんに見送られながらその場を後にした。
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