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――――――。
――――。
――。
「……あれ?由亜が居ない」
戻ってみると由亜が居なかった。
「体調でも悪かったのかな…」
そう呟いていると―――
「由亜って子ならさっき用事があるって言ってどこかに行ったぞ」
と、聞き覚えのあるような声で男が話し掛けてきた。
だが、その男はタオルを顔に被せていたのでどんな人かはわからないが、同年代であることは勘でわかる。
「そっか…わざわざ教えてくれてありがとう」
「気にするな。オレは頼まれてたことをしただけだ。それよりさっきの子は君の彼女か?」
「なはは…違うよ」
「……そうか」
「そんなことより、キミは遊ばないのか?」
「遊びたい……だけど、疲れてるから休んでるんだ」
「それじゃあ、地元の人じゃないんだ」
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