10人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ…隣街から来たんだ」
「隣街って…キミも柏乃から?」
「キミも?……って君もか?」
「偶然ですね……」
「そうだな……」
少しだけ沈黙してると……
「「まさかっ!?」」
「優儀か?」「奨か?」
起き上がった優儀は顔からタオルが落ちた。
「世界は狭いな……」
「なはは……」
お互いに笑ってしまった。
「あの子と2人で来たのか?」
「後輩とかも一緒だ」
「オレは天草とクラスの女子と泊まりでここに来てるんだ」
「泊まり?この辺りホテルなんてないよ」
「喫茶店のマスターに別荘を天草が借りてくれたんだ」
そう言って優儀は別荘を指差して教えてくれた。
「あの別荘に優儀たちがいるとは思わなかったよ」
「オレもいるなんて思わなかったぞ」
そんな久々の再会を感じていた。
最初のコメントを投稿しよう!