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「大丈夫かい、じょうちゃん?」
助けてくれた人はおじいちゃん並みに歳を取った人だった。
「…だ、大丈夫です……。ありがとうございます」
お辞儀した私におじいちゃんはニコッと微笑むと
「無事で何よりじゃ」
「ホントにありがとうございます」
「いやいや、わしはただ海を楽しんでる人たちの中で、じょうちゃん…キミだけが暗い顔をしとる。悩みなら少しの間、わしが聞いてやるぞ」
そう言っておじいちゃんは私にニコッと微笑んだ。
私はおじいちゃんの好意を受け止めて話を聞いてもらうことにした。
――――――。
――――。
――。
「ほうほう…つまりキミは自分に魅力を感じてないからビキニを着たことを後悔しとるんじゃな?」
「ちょっと違いますが…そんなとこです」
おじいちゃんのニュアンスは微妙に違い、どうしてそんな答えになるのかがわからない。でも、おじいちゃんと話してると不思議と落ち着いてくる。
「じょうちゃん、そんなに自信がないなら昼からあるミスコンに出てみたらいいんじゃないかのう」
「え?……はい?」
そんな提案をされてしまった。
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