金子清十郎編

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「SAYさん?」 『……誰…?』 昼間はバイトを梯子して、夜はスタジオでバンド練習に励む毎日。 久々、バイトがない日でゆっくり休もうと思っていたのに電話で起こされた。 「やだな、俺の番号登録してないの?ナリですよ。先日、対バンさして頂いたアポロのボーカルです」 『………』 「…SAYさん?セーイーさーん!起きてるー?」 『…寝てる…』 「起きてんじゃん、あのさ、今日バイトないってましたよね。ちょっとお願いがあるんですけど」 『…やだ、無理、おやすみ』 「…寝ないでよ!セイさーん!お願い!切実!!店番手伝って!!」 『…やだ』
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