自覚

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 少女は食事を済ませ、散歩に出る事にした。    昨日越して来たばかりの土地は、何もかもが珍しい。  今迄お店で見た事しかなかった野菜や果物が、野生に存在した。 山菜も、こんな日陰で生える物だったとは。 鳥や動物の鳴き声も、聞いた事の無かったものが多い。    物珍しさから、眺めたり、匂いを嗅いだり。 そうして歩いている内に、随分と遠くに来てしまった様だ。  帰ろうかと顔を上げると、一匹の犬と目があった…
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