ネズミのたくらみ

Target２ 山椒姉妹

山椒姉妹　

　馬路須賀女学園１年。いつもゴシックロリータの服装をしている三人組。四天王のシブヤの舎弟。化学室を根城にしている。
　メンバーは、みゃお(宮崎美穂)、らぶたん(多田愛佳)、まなまな(奥真奈美)の三人組。

｢見かけは小さいけどなめると辛い｣というのが彼女たちの明言である。

　ある日のこと、ネズミはシブヤと山椒姉妹の話しを陰から盗み聞ぎしていた。

ﾐｬｵ｢噂の転校生っすか？｣

ｼﾌﾞﾔ｢早めに潰しとかねぇとなぁ｣

ﾗﾌﾞﾀﾝ｢んなやつぅ、シブヤ姉さんだったらぁ、楽勝じゃないっすかぁ？｣

ｼﾌﾞﾔ｢サドに動くなって言われてっからよぅ｣

ﾐｬｵ｢そんなこっぱに四天王が動いたら休めぇることになるっす｣

ｼﾌﾞﾔ｢でもこのまんまでもいられねぇしなぁ？｣
ﾐｬｵ｢ざーすっ｣

ﾏﾅﾏﾅ｢倒したらぁ、うちら？｣

ｼﾌﾞﾔ｢ラッパッパぁ入部だろうなぁ｣

ﾐｬｵ｢ざーすっ｣

みゃおはらぶたんと手を合わせて、握りあった。

ｼﾌﾞﾔ｢あたしはただここを通りかかっただけだ｣

ﾐｬｵ｢うちらもぅ、ここに座ってただけっす！前田を潰せなんて、頼まれてないっす！｣

　らぶたんとまなまなも頷く。

ｼﾌﾞﾔ｢最近、独り言が多くてな｣

　シブヤは歩いていった。

ﾈｽﾞﾐ｢ふ～ん。とうとう四天王のシブヤも動き始めたようだね。山椒姉妹対前田、面白くなりそうだなぁ｣

　ネズミは今回も前田の様子を伺うことにしたらしい。

　暗い夜の工事現場の近くの道。前田は歩いていた。そんな彼女に山椒姉妹が後から呼びかけた。

ﾐｬｵ｢こんばんは！ふふふっ｣

　山椒姉妹は前田を見て笑っている。

ﾐｬｵ｢ここなら落ちついて狩りができそうねっ｣

笑いながら、前田に歩み寄る。前田も鞄を落として、構える。だが前田は構えるのをやめた。

ﾗﾌﾞﾀﾝ｢はぁ？何こいつ？｣

ﾏﾅﾏﾅ｢もう諦めちゃったのぅ？｣

ﾐｬｵ｢なら遠慮なく行かせてもらうよ！｣

　みゃおが前田を一発殴る。続けてらぶたんとまなまなも前田に襲いかかる、

ﾐｬｵ｢ほら立てよっ！｣
ﾗﾌﾞﾀﾝ｢マジ弱すぎなんだけど｣

ﾏﾅﾏﾅ｢はりがいのない獲物だなぁ｣

　まなまなが携帯を前に出し

ﾏﾅﾏﾅ｢じゃあ写真とるよ！｣

ﾗﾌﾞﾀﾝ｢イエーイっはははっ｣

　前田を囲んで、写真を撮った。

　ﾐｬｵ｢じゃあシブヤさんに報告しに行くぞ！｣

　三人は笑いながら去っていった。