夏の暑い日の殺戮

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も~世話がやけるブブ君だとぶつくさいいながら 僕に近寄りながら倒れている昔の友人に蹴りを入れている20人以上に 倒れてるすべての友人に 何をしているのか最初はわからなかった 10人を過ぎた頃に気づいた 蹴られたやつが蘇生していた 鬼は乱雑に乱暴に暴力で蘇生を試みていた 『ブブ君君の手にしている彼離してあげたら 可哀相だよ』 不意に前を向くと泡を吹き失禁しがたがたと震えている人形がそこにはあった ただのデクの棒のようにただそこにいた 『なんでここにいるの?』 僕の最初の疑問だ 『ん~ ブブ君を助けたかったわけじゃないんだけど君の胸にある美しい芽がもう見れなくなるのは残念だからね この世でそんな美しい物私は見たことがない それが失われるなら私はそれをどうやってもどんな手段を使っても護らなきゃいけない そんな風に思ってしまったんだ だから君の痕跡を見て来てみたらこの有様 本当危なかったよ』 僕はドロが着いた手をジーパンで拭い胸に手をあてた 彩芽 鬼に聞こえるか聞こえないかそんな絶妙な大きさでつぶやいた 結局また君に助けらられたね 今度は聞こえない声で 『それにしても驚いた 僕も耳にしたことあるよ 「イーター」 「全てを喰らう者」 あの死に神にあっても死なずにさらには死に神と一緒に裏を食い荒らした「イーター」それがブブ君だったとは いや違ったか 「イーター」 「全てを喰らう者」 月乃三日月君』 そう 月乃三日月 ツキノミカヅキ それが僕の名前だ 「イーター」だの「全てを喰らう者」 思い出したくないだから僕は捨てた いや捨てさせてもらった僕の友人達の力で 一つ捨てれなかったものは押し入れの中に新聞紙に包まれた当時僕が愛用していた相棒 長い長い剣もちろん切れない 刃を潰している 「イーター」と呼ばれているのはむしろその剣の事だった 日本刀のような見た目とは裏腹に両刃でかなりの重量で柄の部分は攻撃的にデザインされた「イーター」 昔どこかの大きな美術館の地下の倉庫にあったも拝借したものだ シシシシそろそろ僕達は去ろうかと手を伸ばす鬼 そろそろだろう こんな派手に暴れたら警察が動かないわけがない まさに兎の如く二人で逃げ出した 朝の新聞には空き地で乱闘騒ぎ死亡者0負傷者32名 そんな記事が小さく掲載されていた
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