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「はいはーいストーップ
炎羅なんかの安い挑発に乗っちゃダメだよー?
山崎さん」
『お前…確か前に…』
何を考えてるんかわからん笑みを浮かべた金の髪赤い目を持った少年
名前なんて言ったっけ…
「神無月 璃音…
何故君がここに居るんです?」
さすが総司
嫌いな奴の名前はしっかり覚えとるっていう
「ほんとは来るつもりなんか無かったよー
でもね…」
そう言って炎羅よりも少し明るい赤の瞳が細められた一瞬の出来事
「がっ…はっ!!!」
いつの間にかそばにおった炎羅も璃音もおらんくて
「っ…!
何やってんだ神無月!!」
声を頼りに左之ちゃんの方を見たら
離れたとこで
炎羅に馬乗りになって片手で首を絞めてる璃音
『璃音何やって…!!』
「何?
これ以上炎羅に力を使わせるわけにはいかないって山崎さんならわかってるよねー…?」
いくら足掻いても身動きの取れん炎羅
首から手を引きはがそうと掴むその手は
相手の腕を折らんばかりで…
てか璃音お前!!
その女みたいな細っこい腕の何処にそんな力あんねん!!
『せやかて…
そいつ殺したら涼が…!!』
「殺すわけないでしょー…
だだ…」
空いてるもう片方の手を額にやる
「炎羅
君にはしばらく寝ててもらうよ」
「てっめ……次出て来たら…殺…」
璃音の手が光ると物騒なことを言おうとしていた炎羅の意識が落ちる
同時に涼の姿に戻るのを確認した璃音が
首から手を離して立ち上がって空を見上げた
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