死を呼ぶ烏

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「おいおい……嘘……だろ?」 その影とはもちろん少年だった。しかも、少年にはまるで効いていようだった。 否、まず当たってすらないようだ。 少年の周りには黒い結界のようなものが存在しており、それに阻まれたようだ。 「なんだよ……あれ……」 ディックは、ディック達は驚きを隠せなかった。 なぜなら、あんな物は今まで見たことがなかったからだ。 「あれも錬成術なのか……?」 疑問はどんどん浮かび上がってくる。 そして、黒い結界は消えた。 「来るぞ!気を付けろ!」 グラウスはそう皆に注意を促した。 少年の手から大鎌は消え、再び双剣を逆手持ちに握っていた。 だが、しかし、皆が警戒した中、呆気なく決着はついた。 黒い結界が消え、少年が結界の外に現れた瞬間、少年は力を失ったように倒れたのだ。
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