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「先生。洗脳されてたってどういう事ですか?」
グラウスがエイデルに質問した。
「そのままの意味よ。
洗脳魔術で洗脳され、誰かにダークサイドを狩るように仕向けられた。
その誰かは分からないけれど許せないわ……」
エイデルは拳を強く握った。
「じゃあなんで俺達に襲いかかってきたんだ……?」
ディックは不思議そう呟いた。
「きっと、洗脳の効果が大分薄くなっていたからよ。
だから見境なく会った人を襲うようになってしまったんだわ。
でも、そのおかげで洗脳を解くことが出来たわ」
ディックの呟きにエイデルは反応し、そう答えた。
「じゃあ、もう襲ってはこないのですね?」
ルーシャはエイデルに尋ねた。
「えぇ、多分これで大丈夫よ」
エイデルは微笑みながらそう言った。
「さ、もう遅いんだから帰りなさい。
また明日顔を出してくれればいいから」
エイデルは外を見て、ディック達にそう言った。
外はもう日が落ち、薄暗くなっていた。
「分かりました。
ほら、帰るぞ。」
そして、4人は医療室を出て、それぞれの家に帰って行った。
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