12人が本棚に入れています
本棚に追加
「……1ついいか?先生
なんでこいつにそんな魔術がかけられてるって分かったんだ?」
ディックは自分の抱いている素朴な疑問をぶつけた。
「そういえば……
どうしてですか?先生?」
リリィも気になったらしく便乗する。
「あぁそれはね、この子の魔力に干渉したのよ」
だがそれを聞いた4人は首を傾げた。
「ふふっ……。魔力にはね、それぞれの術者特有の波長があるの。そして、術者の魔力は体全体に流れてる。
さらに、かけられた魔術には、その術者の魔力が込められている。
今回はそれを利用したのよ」
エイデルはクスクスと笑いながら説明を続けた。
「……この子の魔力の波長から、別の波長を読み取ったっていう事ですか?」
ルーシャは考えながらそう尋ねた。
「すごい!あなた優秀ね!
その通りよ。この子の魔力の波長を読み取って、その中で別の魔力の波長を探すって事。
そして、それを行ったら別の波長が見つかったってわけ」
エイデルは自分の行った事を説明した。
「へぇ…………
よく分かんなかったや……」
ディックはみんなに聞こえないようにそう呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!