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「おっさん、ありがとう!今日も美味かったぜ!」
そう言ってディックは男性にお金を払った。
「おぅよ!
また来てくれよ!」
男性はディックに笑いかけそう言った。
「もちろん!また来るぜ!」
男性の言葉にディックはそう返した。
「さ、行こうぜクロウ」
「……わかった」
クロウはどこか名残惜しそうに店を出た。
「さぁ、どこへ行く……ってなんかあっちの方がやけに騒がしいな」
ディックとクロウは人の集まってる方へ向かっていった。
そこには男性が、恐らく旅人であろう人が倒れていた。
「どうしたんだ!?魔物にやられたのか!?」
「……あぁ…………南の……岩地でな……
あいつは危険……だ……ただの……魔物じゃ……な……い………」
「おい!?大丈夫か!?
誰かエイデルさんを呼んでこい!」
ディックとクロウはこの町民と旅人の会話を少し遠くで聞いていた。
「ただの魔物じゃない……?
南の岩地……あそこは確か凶暴な魔物はいなかったはずだけど……」
ディックは顔をしかめた。
「……行くのか?」
クロウはそう問いかけた。
「……あぁもちろん!
それに少し気になるしな」
2人は南の岩地に行くための準備をするために一度家に戻った。
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