どんなときも

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一学期中間試験。 それは高校生活始まって以来の最大の山場だった。 なにせ、高校入学から勉強らしいことは何一つとしてやっていない。 配布されたプリントも青チャートもフォレストも。 何一つとして触れてないし。 見てもいない。 むしろ存在を最近まで忘れていた。 ということで今日は勉強しようと思う。 勉強なんて久しぶりだ。 もしかして高校受験以来か? やべぇ、それ以来かも。 最近は夜遅くまで部活だし、家に帰ってはすぐ寝ちゃうし、疲労で授業もロクに聞いてない。 というわけで。 部活がオフである今日を利用して勉強しようと思う。 ただ… 一学期中間はあと一週間程でやって来る。 今から初めから始めてもちょっとキツイ。 全教科最初から最後までコンプリートするのは難しい。 それに。 部活はテスト二日前までやることになった。 とてもそんな量の勉強なんか出来きやしない。 というわけで。 僕は部室に向かっていた。 確か部室には先輩達が残していった歴代の定期テストが眠っていたはず。 最初っからやるより、定期テストをやって解くピンポイント学習の方が効率がいいはずだ。
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