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夢を見た。
子供のあたしが、泣いている夢。
「―~、~~~」
―声が聞こえる。
男の、声?
あたしはゆっくりと目を開いた。
そこには、背がスラッとして、すごく顔の整っている男が、あたしの目の前に立っていた。
「なにしてんの?」
顔の整った男が喋りかけてくる。
「―別に。」
あたしは、冷たくいい放つ。
男は一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐに顔を戻して、
「じゃ、なんで泣いてんの。」
と言ってきた。
は?と思いつつ頬に触れてみると確かに涙が流れていた。
「お前さ、」
男がいいかけたとき、
「将~、どこ行ってんだよ~」
という声で消えてしまった。
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