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楓「そういえば、なんでここに来たの?この辺人があんまり通らないんじゃないの?」
凌「俺家こっちの方なんだ」
楓「なるほど」
凌「なんか、あんた見てると色々背負って生きてるなって分かる」
楓「え?どういうこと?」
凌「何ていうか、辛い過去を消そうとしてる感じがする」
楓「!?」
凌「図星か?」
楓「う…な、なんで?」
凌「簡単だ。俺と似てるんだよ」
楓「え?」
凌「昔あることがあってから出来るだけ人と関わらないようにしてきた。雄は俺の理解者だし、興味がある」
楓「…」
凌「そして、あんたは俺と同じ雰囲気をしてる気がする。だから、普通に会話をする」
楓「そうだったんだ…」
凌「あんたはその過去を消したいと思ってる。そういうのが伝わるんだ」
楓「うん…。岸本は過去に何かあったの…?」
凌「その話はまた今度だ。簡単に言えば、俺のせいで人が死んだ…」
楓「ごめん…」
凌「もう昔の話だ。気にするな。」
楓「うん…」
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