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そう、城は頭を下げた。
森の慢心を責めることもせず、ただ自分のリードミスだと…後輩である森に…
城「すまない。何があっても1球…せめて1球だけでも緩い球を挟むべきだった…」
城自身、森と甲斐の力を見誤った部分もあったのかも知れない…しかし、森に一切口を挟むことを許さない空気での城の謝罪に…森はただ呆然として聴き入るのみである。
森「………すみません…でした…」
森もまた城に頭を下げる。
中学時代からもてはやされ、高校に入ってからも最速を維持し続けた豪腕がはじめて野球で頭を下げる。
抑えれば投手の功績、打たれたら捕手の責任。それを地で行く先輩捕手に対する唯一にして、最大の礼儀と感じてはじめて森が城と繋がる。
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