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いくら断るつもりとは言え、こんなこと瑞穂が知ったらどう思うだろう…
有明はまたひとつ長い溜息をついた。
― ピンポーン ―
「…?」
玄関のチャイムの音に有明は顔を上げた。
まさか瑞穂だろうか?いや瑞穂なら前もって連絡を寄越すはずだ。
だとしたらやはり…
……
今は加津佐のようなハイテンションキャラには会いたくないのだが、居留守をしてもどうせばれるんだろう。
有明はのろのろと立ち上がると、ゆっくりドアノブを回して外を覗いた。
「やっほー!遊びにきったよん」
目の前にはやはりムダに明るい加津佐の姿。
「やっぱり開けるんじゃなかった…」
「なんだよー!?相変わらず冷たい奴だなお前はー!」
「俺の反応は別に普通だよ」
「そんなことないやいっ!どうせ晴ちゃんじゃないからがっかりしたんだろ!?ん!?」
「そういうんじゃないよ…むしろ今はそっちの方が困る…」
「どうゆうこと?」
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