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医師が話をしようと口を開いたその時
「先生ー!お茶のお代わりまだなのー??」
……?
お茶?
お代わり?
「今持ってきますよー!…あぁ、お婆様はちょっと食べ物を喉に詰まらせてただけですよ。もう大丈夫ですから一緒に帰っていいですよ」
「「「「…は?」」」」
「なぁにー?あんた達4人も揃ってどうしたの?」
診察室のベッドに腰掛けた軍野はけろりとした顔で4人を見た。
「お婆ちゃあ~ん」
「あらあらあら」
穀保はホッとしたのか泣きながら診察室に入っていき軍野さんに抱き着いた。
「そんなに心配したのー?ごめんねぇ」
「うぅ…ぐすっ…よかった…」
子供のように泣く穀保の背中をなでてあげながら、軍野さんは苦笑いしながらも優しく慰めてた。
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