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「はぁ…」
「どうしたんですか？溜息なんかついて」
「え！？俺溜息なんかついてた？」
「嘘、気付かなかったんですか？」
「いやかなり無意識で…」
「駄目ですよ、溜息ついたら幸せが逃げてしまうんですよ」
「え？そうなの？」
「そうですよ！だから溜息はいけません」
「はい…」
「…何か、悩み事でもあるんですか？」
「いや…あ…うん…」
「…深刻な悩みなんですね。私じゃ…役に立てませんか？」
「…これは…」
「…？」
「大人だからの悩み、っていうのかな…」
「大人…私じゃ、役に立てないんですね」
「あ！いや、そういう意味じゃないんだ！ただ…」
「ただ？」
「俺は君に幸せになってほしいんだ。君は幸せにならなきゃ」
「…どういうことですか？」
「だから……
俺達……
別れよう」
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