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佐「跡部……お前の目は節穴だったんだな。」
跡「フッ、冗談だ。それよりも、キスぐらいでうだうだ言い過ぎだぞ。」
佐「うちの由実葉は嫁入り前なんですの。虫一匹にも気を配らなければならないんですの。」
お…お母様!!←
跡「こんな母親をもつと、お前も大変だな。」
いや、お前もボケんでいいから。
跡「ま、そんなことはおいといて……天川、耳貸せ。」
由「?」
跡部くんは、顔を近づけると、皆に聞こえないように囁いた。
跡「どうやら、俺はお前のこと勘違いしてたようだ。」
由「?どういうこと??」
跡「この前、社交パーティーで、六角に通ってるっていう令嬢にあってな。テニス部の話をしたら、六角のマネージャーが云々と言っててな。」
由「……何て?」
跡「まぁ、一言で言ったら、性格最悪。高飛車で陰湿で自分勝手で人使いが荒くて
由「もも、もういい!!もういい!!」
やめて!!私のライフは0よ!!
跡「まぁ、とにかく話を聞く限り、印象最悪だったってわけだ。」
由「うん。でもそれ、多分ホント。」
跡「そうか?……でも、」
跡部くんは姿勢を元に戻し、私の頭に手を置く。
跡「そんなことを思わせないくらい、お前は良い奴だ。」
由「あ………ありがと。」
面と向ってそんなこと言われると、やんわりと照れるな///
跡「だが、頭はおかしいな。」
…………(#^ω^)
「それじゃ」と言って、跡部くんと氷帝の愉快な仲間たちを乗せたバスは去っていった。
さっきまで寝てて挨拶できなかった芥川くんが、やっと起きたのか、窓から顔を覗かせて「またねー!!」とブンブン手を振りながら叫んでいた。
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