一章~出会い~

3/10
前へ
/14ページ
次へ
「そろそろバイトしないとマズイよなぁ」 正義は現在無職、 親からの仕送りはあるのだが、ここは都会。 仕送りだけでは家賃を払うので精一杯だった。 すると当然、 グゥ~ 腹も減る 「うぅ、腹減ったぁ…こんなことなら家の仕事継いだ方がよかったかなぁ」 正義の両親は 田舎で農業を営んでいた。 本当なら正義が高校を卒業したら農業を継ぐ予定だったが、 正義は親の反対を押しきって大学進学の道を選んだ。 「親父まだ怒ってんのか?野菜送ってくれないし」 そう呟きながら 冷蔵庫を開くと 「はは、見事に空っぽだ」 正義は財布を手にして家を出た。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加