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「そっか……」
ん? 何か落ち込んでるような……
まさか、俺と買い物したかったとか……まさかな。
「ま、そんな訳だから俺が買う物は……」
そう言いかけて気付いた。
「あー、そういや肝心なもん忘れてたわ」
「え、何!?」
って、いきなり身を乗り出すなよ!
近い近い!
「か、替えの制服だよ」
「制服?」
「お前、終業式に俺に何やったか覚えてねえのかよ」
「え……あー、あれか……」
「結局血が落ちなかったから捨てたんだよ。 流石に血まみれのまま着てくのもな」
ん? 何で制服が血まみれになったかって?
……聞くな、思い出したくねえから。
「そういや、母さんが行きつけの店に頼んでたっけか。 ちょうどいいから取りに行くか」
「行きつけって何処よ?」
「ほら、近くのモールにタ〇モトあったろ」
「あー、あそこ。 ……じゃあ、途中までは一緒よね」
何でそこまで一緒にこだわるんだよ。
「……まあ、荷物持ちくらいならやってやってもいいけどよ」
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