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◆
気をつけよう その一言が 命取り
――冴島 ユズル
そんな訳で、俺は妃芽の荷物持ちをする羽目になったのだった。 合掌。
「てか、私服やバッグなんて学校生活にゃ関係なくないか~~?」
「何言ってんのよ、大切な事じゃない」
あー、さいですか。
にしたってこれは買い過ぎだろ……積み過ぎて前が見えねえし。
「おい……そろそろ休憩してもいいか?」
「んー、そうね。 何処かでお茶でも……」
――パァン!!
「!!」
銃声!?
「悪い、荷物此処に置いとくぞ!」
「え、あ、ちょっ……!!」
妃芽に止める間を与えず、俺は一目散に銃声の発生場所に急いだ。
◆
パァン!!
「おらぁ!! 金と車用意しろってんだ!!ガキがどうなってもいいのかよ!?」
うわあ……ベタ過ぎて笑えねえ……。
「ま゙ま゙ー、だずげでーーー!!!」
あーあ、あの服買って貰ったばっかだろうに、涙と鼻水でべっとべとじゃねえか。
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