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「んー、でも今のキスでスイッチ入っちゃったし」
何のスイッチだよ息子相手に!
「知るかぁ!!」
叫びながら全力で跳ね起きると、母さんは背中から床に落下した。
「っ!! ……痛ったあ~~~い! もう、ユズちゃんってば相変わらず寝起きが悪いんだから」
「誰のせいだと思ってんだよ! 大体、昨日は妃芽のバカ女のせいで全身筋肉痛でほとんど眠れなかったんだよ! まだ身体が悲鳴上げてんだそ!」
ったく、妃芽の奴いつの間にあんなに腕上げたんだよ?
てか、何で俺があいつの特訓の相手なんかしなきゃ……思い出しただけで痛えよ。
「あらあら、お隣り同士仲がいいのね。 お母さん嬉しいわ」
「あれの何処が仲が良く見えんだよ!?」
ありゃどうみても私刑(リンチ)だろ!
マジで三途の川が見えたんだぞおい!!
「あらあら、そんな事言ったら妃芽ちゃん泣いちゃうわよ?」
「冗談。 あいつが泣くようなタマかよ」
「悪かったわね、人前で泣くような可愛いげが無くてがさつで」
「俺はそこまで言って……」
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