CHAPTER 1 【今日も始まる非日常】

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「何だよあいつ、朝っぱらから機嫌悪いな」 「んー、ユズちゃんのせいだと思うのよ、お母さんとしては」 「はぁ? 何でだよ?」 「ユズちゃんって、昔のお父さんと同じくらい女心が分からないと思うの」 母さん……気の毒そうな視線を向けるのは止めろっての。 「仕方ねえだろ、男に女の気持ちなんて理解出来る訳ねえんだからよ。 それより、今からまた寝るから出てった出てった」 母さんを部屋の外に押し出すと、俺は速攻でベッドに飛び込む。 「あっ、駄目よユズちゃん、今から布団を洗濯するんだから。 新しい布団に替えておいてあげるから、下で朝ご飯を食べてから寝た方がいいと思うの、お母さんとしては」 それも一理あるな。 しゃあねえ、一旦起きるか。 「分かった分かった、飯食ってくるわ」 そう返事を返すと同時、母さんが嬉しそうに部屋に入ってきた。 いつの間に用意したのか、箒とちり取り、雑巾をフチに引っ掛けたバケツのお掃除セットフル装備で。 「じゃあ、ユズちゃんが下に行ってる間にお掃除済ませちゃうから」
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