0人が本棚に入れています
本棚に追加
私とシズク君は学校の裏にある河原に来た。
風がとても気持ちよかった。
「…チハル、大丈夫??」
「うん、大丈夫だけど…」
「じゃあ、どうして泣いているの??」
シズク君にそう聞かれて、初めて自分が泣いていることに気が付いた。
「えっ…あれ…??なんだこれっ…」
私があたふたしてる時に、シズク君が頭をポンポンしてくれた。
すると何かが吹っ切れたかのように、涙が溢れてきた。
シズク君は何も聞かずに、頭を撫でてくれていた。
何時間泣いたんだろう。やっと涙がおさまった。
「ごめんね、心配かけて…」
「ん、大丈夫だよ。」
シズク君は優しく笑ってくれた。
「あんさ…」
とシズクが問いかけてきた。
「もし、答えたくなかったら、答えなくっていいから一つ聞かせて??」
「何??」
「さっきのカップルの男の方と、何かあった??」
私は黙ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!