第二章

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私とシズク君は学校の裏にある河原に来た。 風がとても気持ちよかった。 「…チハル、大丈夫??」 「うん、大丈夫だけど…」 「じゃあ、どうして泣いているの??」 シズク君にそう聞かれて、初めて自分が泣いていることに気が付いた。 「えっ…あれ…??なんだこれっ…」 私があたふたしてる時に、シズク君が頭をポンポンしてくれた。 すると何かが吹っ切れたかのように、涙が溢れてきた。 シズク君は何も聞かずに、頭を撫でてくれていた。 何時間泣いたんだろう。やっと涙がおさまった。 「ごめんね、心配かけて…」 「ん、大丈夫だよ。」 シズク君は優しく笑ってくれた。 「あんさ…」 とシズクが問いかけてきた。 「もし、答えたくなかったら、答えなくっていいから一つ聞かせて??」 「何??」 「さっきのカップルの男の方と、何かあった??」 私は黙ってしまった。
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