第二章

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シズク君が転校してきて、早いもんで2ヶ月が経った。 今じゃシズク君はケントと共にクラスの中心にいるようになった。 「いやぁ~凄いねぇ♪シズク君」 「そーだね」 「勉強も出来て、スポーツは何でもできる、しかも御曹司ときましたよ♪」 ルンルンで話しているユカリを見て、やれやれと思いながら席に着いた。 まだ教室には私とユカリと数人しか居なかった。 するとユカリが 「もーっ、何でチハルはそんなに男の子に興味ないのよ~」 と聞いてきた。 「…別に興味ない訳じゃないのよ」 「…!!もしかしてチハル、まだアノ事引きずって…」 とユカリが言いかけたとこにシズク君がやってきた。 「ユカリ、チハルおはよう」 「あっ、シズク君おはよ♪」 「…はよ」 「2人で何の話してたの??」 「あ…うん、ちょっと…ね」 ユカリの返答にハテナが頭の上に出てしまったシズク君 「…シズク君がクラスに馴染んだよねってユカリと話してただけ」 「そうそうっ♪」 と言うと、シズク君はそかそかと言いながら鞄を置きに席に着いた。 するとユカリが小さな声で私に謝ってきた。 「ごめんね、チハル。まだアノ事引きずってたとは知らずに、そんな事聞いちゃって…」 「大丈夫だよ、ユカリが悪い訳じゃないし…私も早く忘れなきゃね」 そう言うとユカリは安心したのかニコニコし出した。
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