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シズク君が転校してきて、早いもんで2ヶ月が経った。
今じゃシズク君はケントと共にクラスの中心にいるようになった。
「いやぁ~凄いねぇ♪シズク君」
「そーだね」
「勉強も出来て、スポーツは何でもできる、しかも御曹司ときましたよ♪」
ルンルンで話しているユカリを見て、やれやれと思いながら席に着いた。
まだ教室には私とユカリと数人しか居なかった。
するとユカリが
「もーっ、何でチハルはそんなに男の子に興味ないのよ~」
と聞いてきた。
「…別に興味ない訳じゃないのよ」
「…!!もしかしてチハル、まだアノ事引きずって…」
とユカリが言いかけたとこにシズク君がやってきた。
「ユカリ、チハルおはよう」
「あっ、シズク君おはよ♪」
「…はよ」
「2人で何の話してたの??」
「あ…うん、ちょっと…ね」
ユカリの返答にハテナが頭の上に出てしまったシズク君
「…シズク君がクラスに馴染んだよねってユカリと話してただけ」
「そうそうっ♪」
と言うと、シズク君はそかそかと言いながら鞄を置きに席に着いた。
するとユカリが小さな声で私に謝ってきた。
「ごめんね、チハル。まだアノ事引きずってたとは知らずに、そんな事聞いちゃって…」
「大丈夫だよ、ユカリが悪い訳じゃないし…私も早く忘れなきゃね」
そう言うとユカリは安心したのかニコニコし出した。
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