こんな雨の日は。

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よく見てみれば題名はない。 "あなたを想う気持ちが 日に日に膨れていく だけどあまり気持ちを 伝えられなくて 胸の中にぎゅうっと押し込む あなた無口な人だから 愛の言葉は口にしないよね いつもわたしばかりで… 不安で押しつぶされそう でも…" 歌詞はそこで止まっていた。 「音符あるけど読めねえし俺。」 ぱさりとテーブルに楽譜を置く。 「でも、なんなんだよ…」 俺の今の気持ちて重なってて 次の言葉が気になる。 「…伝えられないのは」 ぼそりと呟く。 素直じゃないからか 怖いからなのか…。
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