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「…課題。サボった罰だ」
当たり前のようにダン、と
机に置かれたのは分厚い紙の束。
「…それ全部?」
うわあ、と紙に気を取られている間に
先生は俺の目の前に来ていて。
「ぁ…」
その切れ長の目で見られれば
何も言えず惹きつけられる。
「で…どこ行ってた?」
スッと細く、長い指で
頬に触れられれば
動けず身体が熱くなる。
「ぇと、…軽音部の部室…」
か細い声でそう答えれば
はぁ、と上から溜め息
「心配したんだぞ」
それと甘い言葉が降ってきた。
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