229人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ごちそーさまでした」
そう言ってカチャリとスプーンを置いた時にはもう先生は食べ終えていて。
美しくコーヒーを飲んでいた。
美しくね、美しく。
「腹いっぱいになったか?」
「はい。満腹です」
ぽんとお腹を叩いて
笑いながらそう言って見せれば
先生も満足そうに笑った。
先生に奢ってもらい、車で来た道を戻る。
やっぱり車は慣れない。
狭い中先生と2人きりで。
ファミレスがうるさかった分
車内が凄く静かに感じ、
この胸の音が相手に
聞こえてしまうのではないかと
違う意味でも
ドキドキしてしまった。
ま、ドキドキしてんのは
俺だけだよなあ。
最初のコメントを投稿しよう!