毎日想う。

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「…ところで、」 俺の家が近くなってきたところで 静かな車内に先生の声が響く。 「なんですか?」 「雨月は寝込みを襲うのが好きなのか?」 ………。 ちょっと待て。落ち着け。 「寝込みを襲うなんていう趣味が雨月にあったとはな」 待て!なんで… なんで知ってんだ!! かあぁっと顔が熱くなるのを感じる。顔どころか身体が熱い。 「ぇ、ぁ…な、…ん…」 驚きと恥ずかしさで うまく喋れない。 「なんで、か?」 ちらりとこちらを見て言う。 「起きてたからだ」 もう、恥ずかしくて死ねる。 穴があったら入りたいどころか 穴を掘ってでも入りたい。 顔から火が出そうだって! 「ぃゃ、ぇっと…」
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