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2人きりになっても
凄い幸せだ。
地球が四角になるくらいに。
それくらい、
ずっと先生が好きだし
毎日想ってる。
「んン…ッ」
いつの間にか
侵入していた先生の舌に
口内を犯され続けて
酸素が足りない。
弱々しく相手の胸板を叩けば
ゆっくりと離してくれた。
ぼーっ、と
離れていく形の良い唇を見る。
気持ち良過ぎて
頭が働かなくなってきた。
「くすっ」
すぐ横で聞こえた笑い声に
はっと意識が呼び戻されて。
「おッ、おゃすみなさぃ」
上手く回らない呂律に
鍵はもう開いているのに
なかなか開かないドア。
やっとこさ外に出て
車の中にいる先生を覗き込む。
「おやすみ、雨月」
煙草片手に先生はそう言って
先生を乗せた車は
静かに走っていった。
その晩俺が寝れなかったのは
言うまでもない、か。
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