見上げればそこに。

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屋上へと繋がる階段まで来たところで、白矢に捕まった。 「うぃーす」 そう言って肩に手をまわされる。 うわ、俺こいつ苦手。 そう思った直後、 白矢は耳元でこう言った。 「坂城せんせと出来てるっしょ」 心臓を ぎゅっと掴まれた気がした。 …なんで。 なんで、知ってんだ。 「なに、言ってんすか…」 ばくばくと。 心臓が危険だと言ってる。 「惚けなくていーって。 あっつーい視線向けてたし 坂城せんせ。」 バレバレだよ、と耳元笑う。 なんかやばい。 そう俺の身体が判断し、 どんっ!と白矢を突き放して 階段を一気に駆け上がった。
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