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「結局、ジャクは好きとか愛を勘違いしてるよ……キミのはただの同情」
「なんだよ、オレの今までの恋愛感情全否定かよ」
「いやいや、『全』否定はしないよ……ぼくの部分だけは本物」
「はんっ!見とけよ…絶対アリサと幸せになって、お前の泣きっ面を爆笑してやる。てか、いい加減離れろよ」
「はいはい、よっと……でも、ジャクも覚えときなよ。絶対ジャクは『もう、アリサは大丈夫だから』って言って別れるから」
ペロッとリッカが唇を舐めてタンスに向かった。
「そんなことありません。ヤキモチも大概にしてください。あと、勝手に服を盗るな」
「絶っ対!!そうだね。過去にジャクが付き合ってた人もみんなそう言ってフラれたんだから。あと、服ぐらい貸せ」
そう言って、リッカは無地のTシャツを頭からかぶった。
「それに、ジャクの『ハジメテ』は全部ぼくがもらったってことも忘れちゃダメだよ」
「バーカッ!!さっさと出てけ」
「へいへい、じゃあね……ふぁあ…眠っ」
あくびをしながら、リッカが部屋を出て行った。
「アイツ…Tシャツ一枚で出て行きやがった…もう、なんで朝からこんなエロゲー的な展開に……ああぁっ!!寝よっ!!」
ジャクが再びベッドで眠ろうと飛び乗ったら、アラガミ出現のため呼び出された。
その日対峙したシユウさん(堕天とノーマル)は、ジャクのイライラ解消に利用されてそれはもう非人道的にボコボコにされたそうだ。
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