横道パラレル!!

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その中で、アリサの悲鳴だけは怪音によるものではないものだった。 「ちょっ!ジャクっ!何をしているんですかっ!!」 ジャクがアリサに正面から抱き付いていた。 「いや!違うから!怖いんとちゃうから!欲情しただけやからね!!」 焦りと必死の弁解をジャクが全身震わせながら発していた。 「……いや、怖いんだろ」 ソーマがいつも通りに言い放つが、心臓はまだバクついていた。 「怖ないってゆーてるやろうが!!待ってろよ今からアリサ・イン・ワンダーランドにオレもインッ!!」 「いやいやいやいや、意味わからん」 「もお!!いいからのいてくださいっ!!」 「グボォッ!ロ・グボロッ!?」 アリサの膝蹴りがジャクのみぞおちに炸裂し、吹き飛ばして脆くなった壁を突き破った。 ★ 「で、結局アリサにビビってるとこ見られたくなくて強がってただけと」 コウタが先頭を歩きながら後ろを向いてジャクに話している。 「仕方ないだろ。嫌われたくなかったんだから」 ジャクはソーマの腕をがっしりと抱きしめて進んでいた。
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