477人が本棚に入れています
本棚に追加
グォォォオッ!!
鼓膜を貫くが如き咆哮が建物の中を伝わる。
「アラガミかっ!!」
「お前らぁっ!!すぐに神機を構えろ。フォーメーションはいつも通りで行く」
「ジャク立ち直り早いな」
「当たり前だ。霊的なモノじゃないなら何も怖がる必要は……ない!!」
銃形態に切り換えた神機からレーザーを放ち、通路から現れた影を狙い撃つ。
グァッ!!
影はそれを自身の周りに張った電気のフィールドで打ち消し、さらにフィールドを球状へ変化させジャク達に向け射ち放った。
「チッ……」
ジャクが軽く舌打ちしそれを躱す。
他の全員も特に問題はなさそうだ。
「ディアウス・ピターだ!!他にもアラガミがいるかもしれない。各自警戒を怠らず相手に集中しろ」
グォォォオオ!!
ディアウス・ピターがジャクに突っ込んで来る。
速い!!
だが、動きは直線的でジャクにとっては何のこともない。ステップを踏み、体当たりを流し、ついでに右腕に該当する部分に神機の刃を走らせる。
「見え見えなんだよ!!」
最初のコメントを投稿しよう!