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横道パラレル!!
「夢だったんだよアリサ。悪い夢を見ていたんだ」
ジャクの指がアリサの涙を拭う。
「ゆ…め……?」
「そうだよ…アリサ。それに、オレがいるこの世界でアリサが悲しむ事柄なんて起こらないよ……だから、立って」
アリサの頬から手を離し、アリサに手を差し伸べる。
「ジャク……」
アリサはジャクの手を握り、ゆっくりと立ち上がった。
「ジャク………うぅ…ジャク…ジャクぅぅぅ!!」
立ち上がって、ジャクを抱きしめる。
交わるかのようにジャクの胸に顔をうずめて。
しっかりと抱きしめる。
「ごめんなアリサ。でも、もう大丈夫だから。これからはずっと……アリサが飽きるぐらいずっと傍にいるから」
ジャクが優しく微笑み、抱きしめ、頭を撫でる…幸せな気持ちが世界を包み込んだ気がした……。
「例え世界が違っても…オレはアリサの傍にいるよ。絶対に……」
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