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「だから、私の研究資料等はお前に残してやっただろうが!!」
「あれがお詫びのつもりだったのぉ!?めちゃくちゃ役立ったよありがとう……ってあれぐらいの資料が何になるって言うんだ貧乳が!!」
「誰が貧乳だ!!お前の目は節穴……って、あぁそうか、死んだ時に引きちぎられたんだった。はははははっ!確かに貧乳だな。うん。さすが私の弟だ」
「はははははははっ!!」と、シズクはジャクをボコボコに叩きのめした。
★
「ごめんなさい」
綺麗な土下座を自分の姉に向けてする。
「わかればいい」
スッと瞼を閉じる。
すると、ぐちゃぐちゃだった顔が、生きている時のものと変わり、体も元々のものへと戻った。
「ふふ、美しい……さすが私の身体だ。見劣りする要素が見当たらない」
コウタ達はただただ呆然その様子を眺めていた。
ソーマは依然として意識が飛んだままのようだが……
「あ、あっ、あの……ジャクのお姉さんなんですか……?」
恐る恐る、アリサが確認を取る。
「ん?あぁ、如何にも私はこいつの姉の坂橋シズクだ。趣味は人を怖がらせることと、自分磨きだ」
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