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サッと、セクシーポーズを取る。
もし、これがマンガならシズクの周りにはキラキラと何かが輝いてが見えただろう。
「とまぁ、とりあえず自己紹介等はこの辺りにして先に進むぞ。ここで襲われるとさすがに助からないからな」
サラサラとした髪をなびかせ、シズクは歩みを進めた。
[同日・ある施設/実験温室]
青い空。
緑の大地。
清い水。
澄んだ空気。
世界にアラガミが発生する前は当たり前に存在していた景色が、そこにはあった。
「スゲェ……」
初めて見る光景に、コウタは圧倒される。
「ふふ、確かに美しい……だが、この計画はこれで終わっているんだ」
今まで、笑顔がきえることがなかったシズクの表情に、悲しみのようなものが浮かぶ。
「この数百m3のドームを作るだけで一体どれだけの人間を礎としただろうか。コナー、サトル、マリア……私の仲間も友も、実験に関わった私を含めた全ての人々がこの地の血肉と成り果てた」
「オイ……何かおかしいぞ」
「ソーマ、起きたんですか」
「うるさい」
そう言い放つと、ソーマは地面に手のひらを触れさせる。
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