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「ジャク…私達を助けてくれ……もう、いい加減に終わりたいんだ…」
シズクの涙が地面に染み込み、至るところから人の形をした影が現れた。
タスケテ…
クルシイ…
イタイ…
アツイ…
サムイ…
タスケテ…
「これは……チッ!クソッタレが」
ソーマは何かに気づいたようだ。
「ソーマ?」
サクヤがそれに首を傾げる。
「ジャク、お前も気づいているんだろう?」
「あぁ、でもオレが思っていたよりも悪い」
「ちょっ、俺達も話しに入れろよ」
「そうですよ!!どうなってるのか説明してください!!」
「禁忌種だよ!!この温室の地面に禁忌種のコアがアラガミ避けに使われているんだ。しかも3つも」
「禁忌種!?それってゼウスとかポセイドンとかのことか?」
「いや、そんなレベルのモノじゃない。この身体の奥から蝕んで来る感じは第一種接触禁忌アラガミの偏食場だ。それが姉さん達の魂を縛り付けているんだ……と思う」
影がジャク達を取り囲む。
「うぅ、それでどうしたらいいんですか!!」
「簡単よ!!コアを破壊すればいいんでしょう」
「コアはどこにあるんですか!!」
「わたしが知るわけないでしょうが!!」
「ちょっと!ちょっと!二人ともケンカしないの」
『コウタは黙ってて!!』
「ひでぇっ!!」
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