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影が徐々に近寄って来る。
「うぁ!ちょっと待ってくださいよ!あなた方は助けてくれるかもしれない人達を殺すんですか!!」
「イヤァ!!こんなことだったらちゃんと毎日リンドウのことを祈っておけばよかったわぁ!!」
「この状態で遂にリンドウさんの死を認めたよ!!しかも助けてもらうつもりだったよこの人!!」
「お前ら落ち着けぇえ!!こういう時は落ち着いてマヨネーズ王国への入り口を探すんだ!!」
ソーマがざくざくと地面を掘りだした。
「お前が落ち着けぇぇっ!!それは違うキャラだろうが!!これ以上ワールドブレイクをすな!!」
徐々に、徐々に……影は近づいて来る。
もう、手を伸ばせば届きそうだ。
「お前達……いい加減止めてやったらどうだ?」
シズクのその一声で、影達の動きがピタッと止まる。
『へ?』
大爆笑が温室の中に響き渡った。
★
「クソッ……はめられた」
「みんなアカデミー賞ものの演技力だっただろ?」
結局、確かに成仏はしたかったもののそんなに苦しいわけではないようで、ただただジャク達は最後のからかい相手として弄ばれただけだった。
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