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コアの場所もすでに把握しており、残すはスサノオのコアのみとなった。
「これを壊したら…姉さんも成仏するんですね」
「あぁ、たぶんな……さみしいか?」
「いーえ、7年ですよ?姉さんがいなくなってから……もう慣れましたよ。それに……」
ジャクが、普通の姿になった幽霊達と戯れているコウタ達の方を見る。
ちなみにソーマは絶賛気絶中だ。
「オレには仲間がいますから」
幸せそうな笑顔を浮かべ、ジャクがシズクに向きなおった。
「………そうか。安心したよ。これで本当に私の夢も終われそうだ。……さぁ、コアを破壊してくれ」
「はい……」
ジャクはゆっくりと神機を持ち上げる。
そして、掘り出されたコアにめがけ刃を振り落とした……
愛してるよジャク
私のたった一人の大事な弟……
[翌日・アナグラ/医務室]
ジャクが目を覚ますと、わりと馴染みの光景が見えた。
隣を見ると他の4人が眠っていた。
医者に聞いたところ、5人は崩壊した温室で倒れていたそうだ。
その後、青ざめた表情のサカキが医務室に飛び込み、謝罪の言葉をジャクに述べた。
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