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[とある日・アナグラ/アリサの部屋]
「わたし…ロシアに帰ろうかと思います」
今日、ジャクは大事な話しがあるとアリサに呼び出されていた。
「……えー、とりあえず…何で?と聞いておこうか」
「あの、お墓参りに行こうかと……パパとママの」
「あぁ……なるほど。で、いつ行くの?」
「あの…明後日……です」
「明後日!?何でもっと早く言って……いや、最近忙しかったからな…仕方ないか」
ボリボリと頭を掻く。
「ん、わかったよ。気をつけて行っておいで」
笑顔でアリサの頭を撫でる。
「は、はい!」
「けどあれだぞ、変な男or女に引っ掛かるなよ?それだけが心配だよオレは」
撫でていた手を首の後ろへ回し、抱き寄せる。
「うぁ……だ、大丈夫ですよ。わたしは…ジャクが一番です……から」
もう、わりとこういうスキンシップはよくしているのだが、アリサは一向に慣れる気配がない。
「それで?どのくらいあっちにいるつもりなの?」
「いっ、1ヶ月ぐらいだと…思います」
「そうか……じゃあ、今日でしばらくお別れだな。オレは明日の昼にはアラガミの大量発生地の増援に行くから……」
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